ベルギー | セラトレーディング2018/08/01 レ・コント・ド・メアン(ベルギー・リエージュ) 「レ・コント・ド・メアン」は5年にもわたる歴史的建物のリノベーションを経て、リエージュ初の5ツ星ホテルとして今から7年前にオープンした。モン・サン・マルタン通り9番地にあるセリ・ロンシャン館と、同じ通りの11番地にあるコント・ド・メアン館、この2つの間にある貴族の館の3館が、7階建ての新築客室棟を要に繋がり、ワロン地方でもユニークな形のホテルコンプレックスにトランスフォームされたのだった。20世紀初頭にセリ・ロンシャン男爵の所有となった館は、元々16世紀にリエージュ司教領を支配したド・ラ・マルク家の邸宅だったもの。メインエントランスがあるコの字型のメアン伯爵の館は、南ファサードの外壁など、15世紀までその建築史は遡るという。丘の斜面に建ち、30mもの高低差があるのもこの施設の特徴だ。以前はクラウンプラザ系ホテルだったが、チェーンのイメージと、ホテルの実際のラグジュアリーでエレガントなイメージが噛み合わないことを自覚し、今はチェーンから離れている。 インテリアはデザイナー&プロジェクトマネージャーのエリック・ゴフィンと、ベルギーの高級ホテルのインテリアで定評のあるドミニク・ミンゲットとのコラボレーションで実現させた。「光とサプライズに満ち、モダンと歴史を融合するインテリア」を目標にデザインされた。リエージュの街の歴史と、自然環境から形成されてきたアイデンティティを表現しながらも、明解にグローバルでもあるインテリア。コンテンポラリーな雰囲気に満ちていて、なおかつ特別な建築遺産としての古典的性格を維持する。そういう対立のデザインチャレンジに挑んだのだった。「真に美しくモダンなホテルを創り上げるために、歴史的要素と新しいデザインが様々な意味でどれだけバランスを保てるか、また許されるコストの範囲で自分のアイデアとコンセプトを妥協せず、確かに達成できるデザインを見出せるかということ、そしてリエージュ市民も“このホテルは私達のホテル”と自負できるよう、ゲストと住民の両方にアピールするデザインであることも重要なポイントでした。」とデザイナーは言う。 マテリアルの選択にも細心の注意を払い、環境に責任を持つ主義のメーカーの製品が使われ、例えば“人にやさしく地球環境にもやさしい製品”をつくり続けて80年の歴史を持つ、オランダのデッソ社(DESSO)のカーペットが部屋で足元を暖かくしてくれる。ストライプのカーペットは「シンフォニー」という音楽的な名前がついている。ヴァル・サン・ランベール社に代表されるように、ベネチアから彩色技法を、ボヘミアやイギリスからカット技法を導入し、リエージュの地方には17世紀から築かれてきた独自のクリスタルガラス工芸の伝統がある。そこで照明には地元のクリスタルも使われた。 エントランスホールを抜けると左手がバーで、14mのカウンターを照らすアールヌーヴォー調の唐草文様が入った清楚なホワイトのコリアン製大シェードが印象的だ。右手に黒のシェルフと牡丹色のチェアのコントラストが強烈なライブラリー。ここからも、客室へのエレベーター前からも、旧市街を見下ろす眺望が素晴らしい。レストラン「ラトリエ」(90席)はカジュアルなビストロスタイルで、天気が良ければ眺めのいいテラス席で朝食も可能だ。オーガニックなラインのベルベット素材で牡丹色の大胆なファニチャーが目を惹く。3色のネットのカーテンが日光をフィルターしてくれる。そしてピエール=ミシェル・ド・ロヴァンフォス(1745ー1821)作のフレスコ画や、壁の繊細なスタッコ装飾が見事なお城の広間のような淡いグリーンのシノワズリのスペースは、レセプションやパーティーに好んで利用される。 地下のバー「ラ・カーヴ」(16席)は、古い兵器庫内にある。ヴォールト天井のオリジナル空間構造を活かし、照明も効果的に配された。スパのプールからは、10世紀にも遡る城塞の壁が窓の外に見える。ゴージャスで各々に個性的なスイートが9室ある館は、階段室の見事な装飾に驚くばかりで、ナポレオン3世様式の装飾を完璧に修復し、再現した職人技術に拍手喝采を送りたい。スイートを予約していなくても、日中のほとんど誰もいない時間ならゆっくりと見学できる。客室(全125室)では壁に掛かる写真が何か特別なパワーを放っていて、一体これは誰が撮影?と思ったら、フランスの著名な報道写真家、国際的にも航空写真の第一人者というヤン・アルテュス・ベルトランの作品であった。ホテルで氏の写真にお目にかかったのは、ここが初めてである。 ホテルから石段を下りていけば、修改築を終え、煌びやかに蘇ったワロン王立歌劇場にも歩いていけるので、夜の観劇にも便利なロケーションだ。某エンブレムのことで揉めたのはこの劇場だったか?と一瞬ギクッとしたが、全然違うロゴマークだったので、安心してオペラを楽しむことができた。 ベルギー 2018/02/01 サントン・グランドホテル・ レイロフ(ベルギー・ゲント) 冬のゲントの旧市街、霧が立ちこめるその夜景は、ベルギー象徴主義の絵画そのままで、まさに幻想の世界だ。レイエ川両岸には中世の栄華を偲ばせるギルドハウスが建ち並び、その雄姿を凍てついた水面に映し出す。また、18世紀の優雅な邸宅がベルギーでも屈指のデザインミュージアムだったり、19世紀のギスラン精神病院で現代美術展が開催されたりと、ゲントには歴史と現在が融合して独特の空気が漂う。 「サントン・グランドホテル・ レイロフ」(2011年オープン)もゲントならではのホスピタリティー空間で、白亜の砂岩を用いた18世紀のバロック建築に、今日のアートとデザインが融合する。中世の時代の市壁の外に位置するが、中心街までは歩いてほんの数分で、観光にもとても便利だ。ホテルになったルイ14世スタイルの館は1724年、裕福な商家の子息で詩人オリヴィエ・ド・レイロフ伯 (1684-1742)が建てた私邸だった。この館と付属の馬車庫は、歴史的建造物保護法の対象になっている。 オランダのサントン・ホテルブランドが着眼した時、この建物は落ちぶれてしまっていたが、そこに再び美しく生まれ変わらせる可能性を予測し、隣接する19世紀の館も獲得した上で、ホテル開発事業をスタートさせる。この隣接する館はとても意味がある家で、ゲントが誇る作家モーリス・メーテルリンクの生家ということだ。メーテルリンクに捧げて「青い鳥」(Blue Bird)と名付けられたプライベートユースのバーもある。インテリアはサントンホテル創業者(Gui de Vries)が総合監督役を務めた(オランダのインテリア事務所Willemien Van Aartsenとコラボレーション)。デザイナーズギルドやクリスティアン・ラクロワ・ブランドのテキスタイルや壁紙の選択、照明(Vaughan社、Delta Light社)の使い方に最大限のこだわりが感じられる。 見事に修復されたレイロフ伯邸の装飾豊かなホールやサロンがホテルのレセプション、ロビー、各種イベントルームに利用される。工芸美術館のようなリビングのアンピール様式の暖炉や、エントランスホールの螺旋階段、そのトロンプルイユのドーム天井画は、ため息がでるほど美しい。各々の間はゲント所縁の風景画家ヴァレリウス・デ・サーデレール(Valerius de Saedeleer)や、印象派画家エミール・クラウス(Emile Claus)等の名を借りている。ホテルのメインエントランスは18世紀の馬車口で、チェックインするのもレイロフ伯との文学談義か食事に招待され、レイロフ伯が待つサロンに案内される気分になる。しかしノスタルジックなだけでなく、エントランスから迫力のコンテンポラリーアートにも迎えられる。 中庭を抜けて昔は馬車が置いてあった建物には、小さなインドアプールやハマムもあるモダンなウェルネス&スパセンター(Zen Senses)が設けられている。夜には中庭に設置された巨大なカタツムリのライトオブジェクトが黄色に光り、なんともユーモラスである。 19世紀の館の通りに面した1Fの大空間を、色鮮やかでスタイリッシュなシャンパーニュ・バー&カフェラウンジと、グルメレストラン「ロフ」(Lof)が占める。レストラン名はレイロフのロフだが、同時にオランダ語での賞賛という意味も込めてあるようだ。バーのカウンターは11, 000個のLEDライトで、夜は石のブロックが神秘的に光る。 通りからは見えないが、中庭に面した奥に新館もあり、ホテルの客室は全158室。せっかく選ぶなら、旧館の部屋の方がインテリアに深みがある。泊まったのはデラックスルームのカテゴリーで、部屋のドアを開けると紅白のストライプの壁紙に意表をつかれた。ダークブラウンの古い木組み構造との強いコントラストがとてもリズミカルだ。天井も高く、ベッドルームがリビングよりも数段高い舞台のようになっているのもユニークだった。バスルームで特にお気に入りだったのがトイレの壁。新しいブティックホテルで、トイレをまるで春の香りが漂ってくるような淡いピンクの花模様の壁紙で仕上げてある例は、皆無なのではないだろうか。ついトイレにお座りする時間が長くなってしまったのも仕方ない。 さて、ホテルは今年の夏に更にリニューアルされ、秋にオランダのラグジュアリー・ブティックホテルブランド「Pillows」のグランドホテルとして再オープンするとのニュースが出た。一体どんなふうにデザインが変わるのか(或は変わらないのか)、秋にまた行ってみたくなりそうだ。 2016/06/01 ネスト・ホテル & スパ(ベルギー・ナミュール) ベルギーの首都ブリュッセルから南東へ約60km、ムーズ河岸の古い城下町ナミュールは「ムーズ川の真珠」と喩えられる光景の街だ。人口10万人ほどだが、ワロン文化圏の中心都市でもある。実はナミュールが旅の目的で「ネスト・ホテル & スパ」に泊まることになったのではない。ハノーファーからフランスに向けて車で出かけると、どうしても途中で1泊しないと距離的に不可能なだけなのだった。グーグルマップで計算したら、ノルマンディー方面へのルートは、ナミュールが時間的にもベストな位置という偶然の結果だ。どうせ夕方着いて翌朝もすぐ発つだけと、ブッキングドットコムでなんとなく選んだのだった。それが現地に着いたらあらゆる点で予期せぬ素晴らしさに驚き、感動さえしてしまったのだ。 中世初期のフランク王国時代に建設された城壁(シタデル)のある小高い丘をぐるっと車で回り、ルドルフ・シュタイナーの建築のようなデザインの門を発見するまでは、本当にこの閑静な住宅街の中に予約した宿があるのか、半信半疑になるくらいだった。そして駐車場に入る直前、木の根元から地上に持ち上がるようなオーガニックなランドマーク的パビリオン建築を目にし、唖然となった。音楽批評家ヘニングさんの言葉を借りると“ドビュッシーの「沈める寺」の感覚”だったそう。パビリオンの中は14人まで収容でき、ミーティング、プライベートシネマにも利用可能な多目的空間に構成されていた。 「ネスト・ホテル & スパ」は隠れ家的なアーバンラグジュアリーリゾート。19世紀の大農家の今では使い道のなくなった建物コンプレクスのオーナーが、なんと構想から10年もの歳月をかけ、妥協を許さず修復改装し、夢を追い続けた結果だ。オリジナル建築への尊敬と愛が、建築デザインのディテールからひしひしと伝わってくる。ホテル名「ネスト」の意味の通り、ゲストが「巣」と感じられる心地よさのミクロコスモスを築き上げた。ネスト(Nest)の綴りは意図的にSの箇所が5の数字に置き変えられている。ジョークでなく、このホテルのデザインコンセプトが、5に暗示されているのだ。木、火、金属、水、土という5元素の調和を目指したのだった。施設の中心には生命の源となる水のエレメントが、プールの形になった。空と周囲の木々の自然が四角い水面に映し出され、泳いでこの美しいイメージを破壊するのが口惜しくなりそうなほどだ。金属のエレメントは例えば更衣室のドアの錆鉄に表れるのだった。 エコロジカル&バイオロジカルな建築を研究実践し「建築と自然」という名の設計事務所をナミュール近郊のタンプルーで主宰する建築家ユヴェール・ソヴァージュが、廃農家をサステイナブルに21世紀のホスピタリティ空間に蘇生させる難仕事を成し遂げた。インテリアはナミュール近郊のウェピオンのデザイナー、ピエール・ブライとオーナー夫人とのコラボレーションが実ったものである。 宿泊施設は「コージーネスト」、スパは「ウェルネスト」、レストランは「リンクネスト」と呼ばれる。ネストの客室はたった6室のスイートだけで、全室のデザインテーマが異なる。私達の一番小さい「コージー・スイート」でも55㎡の広さだ。農家建築の小屋組の屋根構造や梁が空間デザインに活かされ、各室ともバスルームのデザインが凝りに凝っている。モナコ大公のアルベール2世や、ベルギーのフィリップ王夫妻も滞在されたそうだ。 朝食は、お花のアレンジから食器のコンビネーション、角製のオブジェのようなソルト&ペッパーミルなど、まず食べる前からテーブルのセッティングが素敵で嬉しくなった。パン入れの器も粘土を造形する陶芸家の手が見えてくるような触感がある。するととても気さくで感じのいい人がキッチンから出てきて、朝のご挨拶をして「卵はいかがいたしましょうか」と尋ねてくれた。何も前知識がなかったので、てっきり朝食担当に雇われている地元スタッフと思っていたが、ちょっと話をしているうちに、実はこのホテルのオーナーのブノワ・ゲルスドルフ(Benoît Gersdorff)氏で、ベルギーの著名なシェフとのことでびっくりしてしまった。 そうとわかっていたら茹で卵でなく、せめてオムレツでも頼めばよかったと後悔した。でも茹で卵が鶏の足を象った斬新なアイデアの白磁のエッグスタンドで登場した時「これはすごい!茹で卵にしてよかった!」気分を取り直した。ミシュランの星付きのシェフに茹でてもらう茹で卵なんてこれが最初で最後かもと思い、一匙一匙をしみじみと味わったのだった。 2011/01/05 ルレ・ブルゴンディッシュ・クライス (ベルギー・ブルージュ) 映画の舞台となったヨーロッパのホテルは数知れないけれど、ベルギーの古都ブルージュの「ルレ・ブルゴンディッシュ・クライス」ほどロマンチックなロケーションを誇れるホテルはそうないだろう。世界的な劇作家マーティン・マクドナーのジャンルにはまらない、すっ飛んだ映画『イン・ブルージュ(邦題:ヒットマンズ・レクイエム)』は、そのタイトルのままにブルージュが主役の一人と言っていいほどに、ミステリアスな中世の水都の魅力にあふれる。映画の方はロマンチックなラブストーリーとかでは全然ない。性格も人生経験も全く違うアイルランド人殺し屋コンビ、御法度の殺し屋なのにどこか憎みきれないレイ(コリン・ファレル)とケン(ブレンダン・グリーソン)がボス(レイフ・ファインズ)からの待機命令でクリスマス前のブルージュに着いて、この地でどんな壮絶な運命が自分達を待つのか予想もせず宿に向かうところから映画は始まる。 この絵葉書そのままのロマンチックな運河風景の中にある宿が16室のみの小さなブティックホテル「ルレ・ブルゴンディッシュ・クライス」だ。メルヘンに出てきそうな木組み切妻屋根の17世紀の建物が、ちょうど運河が合流する地点に双子の様に仲良く並ぶ姿に見とれていると、ホテルの部屋の窓から運河に飛び降りたコリン・ファレルをレイフ・ファインズが欄干から狙い撃ちするというスリリングなシーンも思い出された。 ホテルの名前にあるブルゴンディッシュ・クライスとは一体何のことなのか聞いてみると、2本の枝をX字型に交差させた十字架「ブルゴーニュ十字」を意味するとのこと。エントランスに掛かる飾り看板やレセプションカウンター中央の紋章にもこの十字があしらわれている。その昔にブルゴーニュ公フィリップ善良公が金羊毛騎士団を設立し、十二使徒の一人聖アンデレをその守護聖人に定めたことから、X字型の聖アンデレ十字のモチーフが騎士団と公国の旗に使われたことにブルゴーニュ十字は由来する。ブルージュでは中世の話がほんの前世紀の話のように聞こえるから不思議だ。 パブリックスペースで見学できだけでもホテルのオーナーの美術品、骨董品のコレクションがかなりのもの。コレクターズアイテムのルイヴィトンの古いトランクを配したり、アンティークのゴールドの鏡やデペロの絵を背景にエレガントなサロンでグラス片手に寛げる。人形の家に入っていくかに狭い客室への階段室は薄明かりで、中世へと歴史を遡る時間の階段を上る気分にもなってくる。 泊まった部屋の幅が狭くても切妻の屋根裏を吹き抜けにして天井が高く、ドラマチックな間接照明の効果もあり、その狭さを感じさせない。カーテンやベッド、クッションはお揃いの薔薇の花模様で、ファブリックはラルフ・ローレンである。クローゼットがまた宿の何百年という歴史を実感させる扉で、『イン・ブルージュ』にも登場するヒエロニムス・ボスの絵の怪奇動物が現れたりしそうで、恐る恐る扉を開けると中は空っぽで安心した。ドイツでは見たことがなかったのだが、窓が開き過ぎないよう調節する革のベルトのような面白いものを初めて目にした。スタンダードの部屋のバスルームは大理石模様のタイル張りだったが、スーペリアの部屋はバスルームもちょっとゴージャスになってルージュロワイヤルの大理石張りということである。 部屋は数が少ないウォーターフロントの部屋に固執せず比較的リーズナブルなスタンダードの部屋でも、朝食を頂くティールームの窓際の席から最高の眺めを堪能できるから、満足度はそれで十分だ。ここもロビーやサロン同様にカレル・アッペルの絵画を始め、モダンアートと磨き上げられたアンティークの銀器や掛け時計の骨董品がインテリアに組み込まれ、白鳥のように白い蘭の花がシャンデリアのクリスタルの光に淡く照らされる。奥の紫色の暖炉の部屋はブルージュの伝統工芸であるゴブラン織りの見事なタペストリーが壁に掛かり、中世の世界へと誘われる。朝食のテーブルで「ワッフルはいかがですか?」と坊主頭のベテランウエイターに聞かれる。既にオムレツも平らげてしまっていたので理性は一瞬躊躇したが、本能的に口からはもう「イエス」の答えが出ていた。運ばれてきた焼き立てホカホカのワッフル、そのはんぱでない大きさに私は思わず「ワオッ」と驚嘆の声をあげてしまった。自分でもおかしくなったのだが、ウエイターもヘニングさんも笑い出してしまい、アンコールということで今度はトリオで声を合わせ「ワオッ」とワッフルを愛でることに。口に入れるとサクッシュワッとそれは美味しい。ブルージュはチョコレートもビールも抵抗できない美味しさで、バスルームに体重計が置いてないのが本当に幸いだった。 2010/09/10 シャンブル・ボート(ベルギー・ハッセルト) フランスのようにベルギーでも一般家庭が自宅のゲストルームを朝食サービス付きで提供するシャンブル・ドットに魅力的な宿がたくさんある。それは古い農家や貴族の館だったり、アールヌーヴォーのタウンハウスの一室だったり、ミッドセンチュリーモダンのロフトだったりもする。インテリアも近年はブティックホテルに負けないハイセンスな例が増え個性派旅行者には嬉しい限りだ。しかしこのハッセルトに停泊しているようなユニークな水上のデザイン民宿は、ベルギーはもとよりヨーロッパのどこを探しても見つからないだろう。 シャンブル・ドット(Chambres d'hotes)をもじって「シャンブル・ボート(Chambres b'hotes)」という。ハッセルトの街の北を流れるアルベルト運河を出入りする船の波止場、ケンピスヘ埠頭に錨を下ろしている。オーナーのヤン&ヒルデ・フランセンス=スフルペン夫妻はこのプロジェクトに取りかかる前はハッセルトの中心街で飲食店を経営していた。現役の貨物輸送船としてはもはや骨董品となった古い内陸水運用船(1964年建設)を買い上げ、退職後の2人の人生の再出発を記念して船で暮らすという夢の実現に挑む。エントランス脇にかかる真っ赤な浮き輪に船の名前が読める。「素晴らしい運命(Le Fabuleux Destin)」号だ。夫妻が大好きな映画という『アメリー・プーランの素晴らしい運命』(邦題『アメリ』)から付けられた。この憧れの船上生活を可能にしてくれた素晴らしい運命への夫妻からの感謝も込められているのだろう。 船の前半分に夫妻のマイホームがあり本当にこの船で365日暮らしているのだ。リビングダイニングだけ少し見学させてもらったが、NYかどこかのロフトのようにクールな住空間だった。長年の友人でハッセルトのモード美術館なども手掛けたベテラン建築家ヴィットリオ・シモーニ(www.
4%、賛成票が46. 6%(投票率 53. 1%)となり、ヨーロッパ統合は再び暗礁に乗り上げ、リスボン条約を推し進めてきた各国首脳らは欧州連合に対する市民の厳しい見方の存在を改めて痛感することになった。さらにポーランドやチェコでは議会で批准が承認されたリスボン条約に大統領が署名を拒み続けるということもあった。 またイギリスは1990年代後半から2000年代にかけて、EUのもとでヨーロッパ統合に前向きであったにもかかわらず、ユーロの導入に関して、1990年の欧州為替相場メカニズム参加を契機に起こったポンド危機の経験から消極的な姿勢が見られる。このイギリスの消極的な姿勢は2016年のEU離脱へ至る。くわえて、基本条約においてユーロ導入が義務付けられているスウェーデンも、1994年のEUへの加盟を問う国民投票で加盟賛成が53%を占めていたものの、議会がユーロ導入時期の決定について事実上の棚上げを宣言し、その後2003年のユーロ導入を問う国民投票で反対が56%を占めるという結果が出されている。 ドイツ中心の政策[編集] 経済学者のポール・クルーグマンは、ドイツがEUの経済政策に悪影響を及ぼしているとして以下のように批判している。クルーグマンに拠れば、EU最大の経済大国であるドイツはインフレを毛嫌いし、欧州中央銀行がドイツに影響を強く受けた政策をとっていることが[202]、欧州における低いインフレの元凶となっている。スペイン、ポルトガルなど南欧諸国はドイツなど大国との労働コスト格差を埋めるために賃金を下げざるを得ない。もちろんその格差の解消はドイツが高い人件費、すなわち高いインフレ率を許容すれば可能である[203][204]。だがインフレを良としないドイツはそれを許さない。結果として、名目賃金の下方硬直性のために、それら南欧諸国の失業率は高止まりすることになる。それに加え、ドイツは1990年代のドイツの経済的価値観を他のEU加盟国に押し付け、それらの国々に緊縮財政政策を強いる傾向があると、クルーグマンは述べている[205]。また、欧州議会に権限がなく、欧州委員会が政治の決定権を握っていることからEUを第四帝国と捉えることもある。 ECBへの反発[編集] イギリス労働党所属のジェレミー・コービンは、ユーロによって「銀行員達の欧州」(bankers' Europe) を加盟国に課す状況になると考えていた。1993年のマーストリヒト条約発効に先立ち、コービンはECB設立は欧州の国家が独自の政策をとる能力を弱めるだろうと予言していた[206]。 「マーストリヒト条約の中心はECBの設立だ。国家と国家経済から独立したECBは銀行員たちによって運営され物価の安定だけがECBの政策となる。それは労働党政権やその他の政権が実現させたい社会的目標を下げてしまうだろう。マーストリヒト条約はアメリカのような連邦政府への道にならないどころか逆の方向に加盟国を誘導することになる。外交政策では、選挙で選ばれてもいない者で構成される委員会が外交政策を加盟国に押し付けそれらの者のために戦うことになるだろう。」と述べていた[206]。 拡大に伴う不協和音[編集] 2000年以降、旧共産圏構成国への拡大を続けている。しかしながら、2010年以降これらの国々の中に強権的な政権が生まれ、「法の支配」を逸脱する行動を始めた[207]。ハンガリーではオルバーン・ヴィクトルが長期政権を築き、司法・メディア・教育機関への介入、シリア難民の受け入れ拒否、同性愛禁止などを巡ってEUとの対立を繰り返している[208]。ポーランドでは2015年に「法と正義〔PiS〕」が政権を握ると、憲法違反の可能性のある法律を次々に制定し、違憲審査権を行使する憲法法廷(憲法裁判所)の掌握を進めた[209]。これを受けて、欧州委員会は欧州司法裁判所に提訴。裁判所はポーランドに対し、1日100万ユーロ(約1億3000万円)の制裁金を欧州委員会へ支払うことを命じた[210]。さらに2021年10月7日、ポーランドの憲法裁はEU基本条約のうち、司法制度などに関する一部条項が自国憲法と「相いれない」と判断。EU法で国家主権が制約され、憲法が国内最高法として扱われない状況も違憲だと認定した。欧州委員長のフォンデアライエンは「EUの法秩序の一体性に対する真っ向からの挑戦だ」として資金提供停止をちらつかせた。これに対し、ポーランド首相のマテウシュ・モラヴィエツキは「脅しだ」と強く反発した[211]。2022年より、加盟国による法の支配の原則に対する違反が認められる場合に、当該加盟国へのEU予算執行の停止などの措置をとることができる規則が制定され、欧州司法裁判所もこれを認めた[212]。 一方、2022年、ロシアがウクライナに侵攻し、ポーランドがロシアとの対決姿勢を鮮明にすると、西側諸国は一転してポーランドを称賛し、強く支援し始める矛盾を見せているとの指摘もある。 脚注[編集] 注釈[編集] ^ “ERM II”.
クロアチア旅行おすすめプラン「クロアチアのツアーは色々種類があるけど、違いがよく分からない! 」「たくさん移動があるけど、実際どのくらいの距離感なのか分からない! 」「行きたいところはたくさんあるけど、どう周るの?」そんな、はじめてのクロアチア旅行をご検討中の皆様に、STWのツアーをまとめてみました。 「クロアチアのツアーは色々種類があるけど、違いがよく分からない!」「たくさん移動があるけど、実際どのくらいの距離感なのか分からない!」「行きたいところはたくさんあるけど、どう周るの?」そんな、はじめてのクロアチア旅行をご検討中の皆様に、STWのツアーをまとめてみました。 クロアチアとは? スロヴェニアのすぐ下に位置するクロアチアは日本から直行便はなく、最低一度は乗り換えます。フライト時間の目安は、日本からヨーロッパ周辺諸国まで約10時間30分~13時間+周辺諸国からクロアチアまで1~3時間。 中東(イスタンブールやドバイやドーハ)で乗り継ぎますと、約15~19時間のフライトで到着します。日本とクロアチアの時差は-8時間(サマータイムは-7時間)で、入国査証は不要。 クロアチアの物価は西ヨーロッパと比較すると安価ですが、周辺諸国(セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ)と比較すると高いです少し高いめです。クロアチアの中でも観光客に人気のある海岸部は高めに設定されていることが多いです。 STWのクロアチア旅行の特徴 STWのクロアチア旅行は、個人旅行だからこそ出来る、自由度が高いプラン内容が特徴です!団体旅行ではなかなか滞在中の自由がきかなかったり、プラン内容も個人の希望に沿うことが出来なかったりすることもありますが、 STWなら滞在アレンジも自由自在!一人ひとりにあったプランをご提案させていただきます。また一部ツアーを除き、STWではお客様だけの専用車で周遊するプランが可能です。クロアチア国内は陸路移動が大前提になり、 都市間によっては5時間以上の大移動も含まれますが、そんな時でも専用車なら気兼ねなく移動中をお過ごし頂けますし、車を止めて写真を撮るといった融通もきかせることも可能です。自由で満足度の高い旅をご提案いたします♪ クロアチアで何する? 観光・見所スポット ①ドブロヴニク クロアチアといえば、ドブロヴニク!オレンジ色の屋根と深く純粋な青いアドリア海がまるで映画の世界のよう。美しいコントラストを目に焼き付けたい♪ ドブロヴニクの詳細 ②ザグレブ 首都ザグレブの楽しみ方は、可愛い町歩きとショッピング♪青空市場にはクロアチアの可愛いハートグッツやコスメやお菓子など素敵なお土産を探すことが出来ます♪ ザグレブの詳細 ③プリトヴィッツェ ターコイズブルーに輝く宝石のような湖と92の滝・・・。森林の香りとマイナスイオン全開の世界遺産の森の中、日ごろの疲れもリフレッシュ♪ プリトヴィッツェの詳細 ④スプリット ローマの宮殿跡に今も人が住むというユニークな港町。「青銅の門」をくぐれば、そこは異空間へのトンネルのようで、タイムスリップ体験を味わえます♪ スプリットの詳細 ⑤ザダル ザダル海沿いはハネムーンにお薦め。ロマンチックな「太陽への挨拶」や「海のオルガン」や「世界一の美しい夕日」で特別な時間になる場所がいっぱい。 ザダルの詳細 ⑥シベニク アドリア海にオレンジ色の町並みの中、ひときわ白く輝き目立つ聖ヤコブ大聖堂。500年近い歴史の美しい佇まいに感動間違いなし。 シベニクの詳細 ④トロギール トロギールは細い橋を渡ると城壁に囲まれた小さな島。門をくぐると中世の世界に迷い込んだような旧市街の雰囲気。鐘楼からの景色は必見です! トロギールの詳細 ⑤フヴァル 一年中ラベンダーの香りがする高級リゾート地。太陽の輝きとロマンチックな港町でのんびり滞在。「青の洞窟」があるビシェヴォ島へも行ける島♪ フヴァルの詳細 ⑥イストラ半島 クロアチアの美食といえば「イストラ半島」。ベネチア共和国の影響を色濃く残すリゾート地。海の幸とオリーブ、トリュブやワインなどの食材を楽しめます。 クロアチア観光プラン 早見表 弾丸 女子旅 安心 ビーチ カップル 2ヵ国周遊 ①ザグレブ ● ②ドブロブニク ⑦トロギール ⑧フヴァル ⑨イストラ半島 これに行けば間違いなしの決定版! 安心周遊プラン ザグレブ:町にあふれるハートのモチーフを探して プリトヴィッツェ:五感と研ぎ澄ませて自然を感じよう スプリット:ローマ時代の建物と現代の生活が入り混じる不思議体験 ドブロヴニク:まるで「魔女の宅急便」のような街並みがとってもキュート 訪れる都市 ザグレブ プリトヴィッツェ スプリット ドブロヴニク STWの1番人気のクロアチア周遊ツアー!やっぱりクロアチア旅行では、大自然のプリトヴィッツェ国立公園散策も青のアドリア海の街歩きも外せない!という方は、 このツアーに参加して、一気に大周遊をしましょう。きっと、わくわくした気持ちで毎日を過ごすことが出来るでしょう。少しゆっくりしたい方には、街歩き重視の8日間プランもご用意しています。 お休みに余裕がある方には、9日間以上のおすすめプランもご用意しています。お気軽にお問い合わせください。 安心周遊プランのポイント 1.
2007年11月12日閲覧。 ^ Gow, David (2007年10月22日). “Microsoft caves in to European Commission”. The Guardian (London) 2007年11月12日閲覧。 ^ “Eurostat – Tables, Graphs and Maps Interface (TGM) table”. 2022年5月18日閲覧。 ^ “Population on 1st January by age, sex and type of projection”. Eurostat. 2022年1月29日閲覧。 ^ “Share of world population, 1960, 2015 and 2060 (%)”. 2017年6月28日閲覧。 ^ “The World Factbook – Central Intelligence Agency”. cia. gov.
Languages in the European Union”. 2007年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年2月3日閲覧。 ^ Leonard Orban (2007年5月24日). “Cyrillic, the third official alphabet of the EU, was created by a truly multilingual European”. europe. 2014年8月3日閲覧。 ^ Coulmas, Florian (1996). The Blackwell Encyclopedia of Writing Systems. Oxford: Blackwell Publishers Ltd.. ISBN 978-0-631-21481-6 ^ Rettman (2016年2月26日). “Cyprus asks to make Turkish an EU language”.
Nevertheless, its portion of the EU budget has dropped from a peak of nearly 70% in the 1970s to 34% over the 2007–2013 period. ” ^ Jeffery, Simon (2003年6月26日). “The EU common agricultural policy”. The Guardian (London) 2007年8月30日閲覧。 ^ “Sugar: Commission proposes more market-, consumer- and trade-friendly regime”. Europa (2007年4月14日). 2007年8月30日閲覧。 ^ “The Commission prohibits GE's acquisition of Honeywell”. Europa web portal (2001年7月3日).
(2019年3月) ^ https://appsso. eu/nui/submitViewTableAction. do [リンク切れ] ^ Keating, Dave. “Despite Brexit, English Remains The EU's Most Spoken Language By Far”. Forbes. 2020年2月7日閲覧。 ^ “Europeans and Their Languages, 2012 Report”. 2016年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月3日閲覧。 ^ EUR-Lex (2006年12月12日). “Council Regulation (EC) No 1791/2006 of 20 November 2006”. Official Journal of the European Union. 2007年2月2日閲覧。 ^ “Languages in Europe – Official EU Languages”. EUROPA web portal. 2009年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月12日閲覧。 ^ “Fact check on the EU budget”. europa (2020年5月). 2022年6月23日閲覧。 ^ “European Commission – Frequently asked questions on languages in Europe”. 2022年5月18日閲覧。 ^ Sharpston (2011年3月29日). “Appendix 5: Written Evidence of Advocate General Sharpston”. The Workload of the Court of Justice of the European Union.
08%人口- 総計(2020年)- 人口密度世界第3位[4]- 447, 206, 135 人[5]GDP(PPP)- 総計- 1人あたり2020年 [6]- 20兆366億ドル- 45, 541ドルGDP(名目)- 総計- 1人あたり2020年 (IMF)[7]- 16兆33億ドル- 35, 851ドル通貨9通貨 ユーロ(単一通貨)ブルガリア・レフクロアチア・クーナチェコ・コルナデンマーク・クローネハンガリー・フォリントポーランド・ズウォティルーマニア・レウスウェーデン・クローナ時間帯UTC ±0 から +2(DST: +1 から +3)ccTLD. eu 欧州連合(おうしゅうれんごう、略称:EU、UE; 英: European Union、仏: Union européenne、独: Europäische Union)は、ヨーロッパを中心に27ヶ国が加盟する経済同盟である[1][2][3][4]。総面積は4, 233, 255. 3平方キロメートル (1, 634, 469. 0 sq mi) で、総人口は約4億4700万人と推定されている。EUは、加盟国が一体となって行動することに同意した場合にのみ、これらの事項についてすべての加盟国に適用される標準化された法制度を通じて、域内単一市場を発展させてきた。EUの政策は、域内市場における人、物、サービスおよび資本の自由な移動を確保し[5]、司法および内政に関する法律を制定し、貿易[6]、農業[7]、漁業および地域開発に関する共通政策を維持することを目的としている[8]。シェンゲン圏内の旅行については、パスポートによる管理が廃止された[9]。通貨同盟は1999年に設立、2002年に完全施行され、ユーロ通貨を使用する19のEU加盟国で構成されている。 EUおよびEU市民権は、1993年のマーストリヒト条約の発効によって確立された[10]。その起源は、それぞれ1951年のパリ条約と1957年のローマ条約によって設立された欧州石炭鉄鋼共同体 (ECSC) と欧州経済共同体 (EEC) にある。欧州経済共同体として知られるようになった最初のメンバーは、フランス、西ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクの6ヶ国であった。共同体とその後継組織は、新たな国の加盟によって規模を拡大し、その権限に政策分野を加えることで権力を拡大した。EUの憲法上の基盤に対する最近の大きな改正であるリスボン条約が2009年に発効した。 イギリスは、2020年1月にEUを離脱した最初の加盟国となり、2016年の国民投票を経て離脱の意思を表明し、離脱協定を交渉した。イギリスは2020年12月31日までは過渡期にあり、その間はEU法とEU単一市場・関税同盟の一部の適用を受けていた。[11]これまでEUやその前身となる地域から離脱したのは、フランス領アルジェリア(1962年、独立に際して)、グリーンランド(1985年の住民投票の結果)、サンバルテルミー(2012年)の3の国と地域のみであった。 EUは、2020年には世界人口の約5.
海外旅行者および海外で生活した方|献血をご遠慮いただく場合
ベルギー 旅行記(ブログ) - フォートラベル
7%の目標に合わせて拠出額の増加を促し、欧州議会の監視を強化するために、欧州開発基金を予算調達手段に統合しようという圧力がかかっている[182][181]。2016年、EU諸国の平均は0. 4%で、イギリス、ドイツ、スウェーデン、デンマーク、ルクセンブルクの5ヶ国が0. 7%の目標を達成または上回っていた[183]。EU加盟国は、世界最大の対外援助国とされている[184][185]。 国際協力と開発パートナーシップ[編集] EUは、欧州近隣政策のような外交手段を用いて、欧州領土の東と南に位置する国々を連合に結びつけようとしている[186]。これらの国々は主に発展途上国であり、その中にはいつかEU加盟国になることを目指している国や、EUとより密接に統合されることを目指している国も含まれている。EUは、欧州近隣諸国が政府改革、経済改革、その他の積極的な変革を求める厳しい条件を満たす限り、資金援助を行っている。この過程は通常、ブリュッセルと対象国の双方が合意した行動計画によって支えられている[186]。 持続可能な開発が重要な要素であるという国際認識は、着実に高まっている。その役割は、1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された「環境と開発に関する国際連合会議 (UNCED)」、2002年に南アフリカのヨハネスブルグで開催された「持続可能な開発に関する世界サミット (WSSD)」、そして2012年にリオデジャネイロで開催された「国連持続可能な開発会議 (UNCSD)」という、持続可能な開発に関する3つの主要な国連サミットで認識された[187]。 その他の重要なグローバル合意は、パリ協定と持続可能な開発のための2030アジェンダである(2015年、国連)。持続可能な開発目標は、人類の生存に不可欠な地球規模の課題に取り組むために、全ての国々が次の重要な分野である「人々」「地球」「繁栄」「平和」「パートナーシップ」において行動を喚起しなければならないと認識している[188][189]。 EUの開発活動は、2005年12月20日にEU加盟国、欧州理事会、欧州議会、欧州委員会によって承認された「開発に関する欧州コンセンサス」に基づいている[190]。この合意は、加盟国、議会、委員会によって承認されたもので、潜在能力アプローチと人権に基づく開発アプローチの原則に基づいている。 パートナーシップ・協力協定は、非加盟国との二国間協定を指している[191]。 パートナーシップと協力協定の締結 (PCA) 非EU加盟国 PCA名 調印 協定の優先順位 アルメニア EU - アルメニア包括的・強化パートナーシップ協定[192] 2018 EU - アルメニアパートナーシップ・協力協定(1999年)[193] キルギス EU - キルギスの強化されたパートナーシップ・協力協定[194] 2019 – 貿易[編集] EUは、2008年現在、世界最大の輸出国であると同時に、商品やサービスの最大の輸入国でもある[195]。加盟国間の国内貿易は、関税や国境管理などの貿易障壁を取り除くことで促進されている[196][197]。ユーロ圏では、ほとんどの加盟国に通貨の違いがないため、貿易の助けになっている[198]。 EUの連合協定は、より広い範囲の国々に対して同様のことを行っており、一部はその国々の政治に影響を与えるための、いわゆるソフトなアプローチでもある。EUは、WTOにおいて全加盟国を代表し、あらゆる紛争において加盟国を代表して行動している。EUがWTOの枠外で貿易関連の協定を交渉する場合、その後の協定は各EU加盟国政府の承認を得なければならない[198]。 EUは、世界の多くの国々と自由貿易協定 (FTA) や貿易要素を含むその他の協定を締結しており[199]、さらに多くの国々と交渉中である[200]。 2020年には、新型コロナウイルスの世界的流行の影響もあり、中国がアメリカを差し置いてEU最大の貿易相手国となった[201]。 批判・懐疑論[編集] ストックホルムにおいて行われた、リスボン条約批准に反対するデモ活動 横断幕にはスウェーデン語で「EU条約は国民投票で!」と大書されている ヨーロッパの統合が進められる中で、加盟国の主権とEUの権限の優劣関係や、EUの制度の下で享受される恩恵が加盟国間で不平等であるといった批判や疑問を唱える論調も存在する。政治分野での統合を目的に欧州政治共同体の設置構想が掲げられ、この手前の段階として1952年には欧州防衛共同体の創設に向けた作業が進められていた。しかしフランスにおいて設置条約の批准が国民議会において諮られていたが、国民議会はこれを拒否した。 2004年10月、将来の拡大における受け入れ態勢の整備と肥大化した機構の効率化、さらには政策決定手続の簡素化を盛り込んだ欧州憲法条約が調印されたが、同条約では「欧州連合の旗」や「欧州連合の歌」といったものを盛り込み、さながらEUをひとつの国家とするような性格を持っていた。これに対して加盟国の国民からは自国がEUにとって替えられるという不安から欧州憲法条約を危険視する風潮が起こり、2005年5月にフランスで、翌6月にオランダで行われた同条約の批准の是非を問う国民投票で反対票が賛成票を上回るという結果が出された。この事態にヨーロッパ統合を進めていたEUの首脳は動揺し、また一部の首脳からはEUのあり方について疑問や批判が出されるようになった。 2007年3月にベルリン宣言が発表され、EUの統合を進めていくことが再確認された。その後、欧州憲法条約から超国家主義的要素を排除し、EUの改革を進めるための新たな基本条約の策定が合意された。「改革条約」と位置づけられたこの条約は2007年12月にリスボン条約として調印される。ところがこの条約に対しても、市民にとって機構改革の必要性がわかりにくいなどの批判が起こり、2008年6月に行われたアイルランドでの国民投票でEUに批判的な政党が「わからないものには No を」と呼びかけるなどした結果、反対票が53.
“Iceland's EU bid is over, commission told”. Reuters 2013年6月16日閲覧。 ^ “Joining the EU” (英語). european-union. 2022年7月15日閲覧。 ^ “European Council grants candidate status to Ukraine and Moldova, recognises Georgia’s “European perspective””. Agenda. ge. 2022年7月15日閲覧。 ^ “Ukraine seeks to join EU as round of talks with Russia ends” (英語). AP NEWS (2022年2月28日). 2022年2月28日閲覧。 ^ Reuters (2022年2月28日). “Ukraine president asks for fast-track EU membership” (英語). Reuters 2022年2月28日閲覧。 ^ Agence France-Presse (2022年2月28日). “Ukraine Appeals For 'Immediate' EU Membership: 'I'm Sure It's Possible'”. NDTV. 2022年3月7日閲覧。 ^ “Georgia’s PM Signs Application to Join the EU”. Civil. (2022年3月3日) 2022年3月3日閲覧。 ^ Reuters (2022年3月3日). “EU set to receive membership bids from Georgia, Moldova -EU official” (英語).
2007年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月28日閲覧。 ^ “Fertility statistics”. 2016年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月23日閲覧。 ^ Vasileva (2011年7月7日). “6. 5% of the EU population are foreigners and 9. 4% are born abroad” (英語). epp. eurostat. 2011年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月1日閲覧。 ^ “Acquisition of citizenship statistics”. Eurostat (2019年3月). 2019年5月4日閲覧。 ^ “Migration and migrant population statistics”.
クロアチア共和国 - わたしたちの地球と未来
7%であった[110]。ユーロ圏の失業率は8. 1%であった[111]。加盟国のうち、失業率が最も低いのはチェコ(2. 3%)、ドイツ・ポーランド(ともに3. 4%)、最も高いのはスペイン(14. 9%)とギリシャ(2018年7月19. 0)であった[112]。 人口統計[編集] 人口推移[編集] 2021年1月1日の時点で、EUの人口は約4億4, 700万人(世界人口の5. 8%)である[113][114]。2015年、EU28ヶ国では510万人の子供が生まれ、1000人あたり10人の出生率となり、世界平均より8人低くなっている[115]。EU28ヶ国の出生率は、2000年に10. 6、1985年に12. 8、1970年に16.
あのベルギー代表FWヴィルモッツ53歳は今…母国のヒーロー
ベルギー王国|欧州・ヨーロッパ地域 - トラベルクリニックとは
[[[ストリーム***]<<]] クロアチア ベルギー 住む 1 12月 2022
“A Single Market for Services”. 2007年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年6月27日閲覧。 ^ Kuchler, Teresa (2006年10月25日). “Almunia says 'undesirable' to act on Sweden's euro refusal”. EUobserver. com 2006年12月26日閲覧。 ^ “ECB, ESCB and the Eurosystem”. European Central Bank. 2007年9月15日閲覧。 ^ “ECB, ESCB and the Eurosystem”. 2011年7月7日閲覧。 ^ “Europe seals deal on financial supervision”. euobserver. 2019年10月23日閲覧。 ^ “EU supply and demand for nuclear fuels”. Euratom Supply Agency – Annual Report 2007. Luxembourg: Office for Official Publications of the European Communities. (2008).
クロアチアとモロッコ16強 サッカーW杯、ベルギー敗退
“European Parliament Fact Sheets: 4. 16. 3. Language policy”. 2007年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年2月3日閲覧。 ^ Keating (2020年2月6日). 2021年2月19日閲覧。 ^ European Commission (2006年). “Special Eurobarometer 243: Europeans and their Languages (Executive Summary)”. p. 3. 2011年3月11日閲覧。 “56% of citizens in the EU Member States are able to hold a conversation in one language apart from their mother tongue. ” ^ European Commission (2004年). “Many tongues, one family.
2007年1月24日閲覧。 ^ Abnett (2020年7月17日). “EU's greenhouse gas strategy fails to plug methane hole”. 2022年5月18日閲覧。 ^ European Parliament. “Ukraine-Russia gas dispute – call for stronger EU energy policy”. 2008年2月27日閲覧。 ^ Reuters (2022年5月1日). “EU leans towards Russian oil ban by year-end, diplomats say” (英語). Reuters 2022年5月1日閲覧。 ^ “EU unveils €300 billion plan to reduce its energy dependency on Russia”.
House of Lords European Union Committee. 2013年8月27日閲覧。 ^ Buell, Todd (2014年10月29日). “Translation Adds Complexity to European Central Bank's Supervisory Role: ECB Wants Communication in English, But EU Rules Allow Use of Any Official Language”. The Wall Street Journal 2015年10月11日閲覧。 ^ Athanassiou (2006年2月). “The Application of multilingualism in the European Union Context”. ECB. p. 26. 2015年10月11日閲覧。 ^ European Parliament (2004年).
48%[91]を輸入している。EUへの天然ガスの三大供給国は、ロシア、ノルウェー、アルジェリアで、2019年の輸入量の約3⁄4を占めている[92]。ロシアのエネルギー依存度が高く、EUはこれを減らそうとしてきた[93]。しかし、2022年5月、EUがウクライナ侵攻をめぐり、ロシアに対する別の制裁を準備していることが報じられた。ロシアの石油、ロシアとベラルーシの銀行、そして個人・企業が対象になるとみられている。ロイターの記事によると、2人の外交官が、EUは2022年末までにロシア産石油の輸入禁止を課す可能性があると述べたという[94]。2022年5月、EU委員会は「RePowerEU」構想を発表し、2030年までにEUの化石燃料のロシア依存を解消し、クリーンエネルギーへの移行を加速するための道筋を示した3000億ユーロ規模の計画を発表した[95]。 インフラストラクチャー[編集] デンマークとスウェーデンを結ぶオーレスンド橋は、欧州横断ネットワーク(Trans-European Networks)の一部である EUは、欧州横断ネットワーク(Trans-European Networks:TEN)などを通じて、国境を越えたインフラの整備に取り組んでいる。TENのプロジェクトには、英仏海峡トンネル、LGV東ヨーロッパ線、フレジュス鉄道トンネル、オーレスン橋、ブレンナーベーストンネル、メッシーナ海峡大橋が含まれる。2010年の推定ネットワークは、道路75, 200km、鉄道78, 000km、空港330ヶ所、港湾270ヶ所、内港210ヶ所である[96] [97]。 欧州の鉄道輸送は、欧州鉄道交通管理システム(ERTMS)と同期している。これは、信号装置をデジタル化した主に無線式のものに置き換え、列車制御・指令システムの欧州統一規格を策定することによって、欧州の鉄道輸送の安全性を大幅に高め、列車の効率を上げ、国境を越えた相互運用性を強化する構想である。 発展途上の欧州交通政策は、交通網の拡大により、多くの地域で環境に対する圧力を高めることになる。2004年以前のEU加盟国では、交通における主要な問題は混雑と公害に対処することであった。近年の拡大により、2004年以降に加盟した新しい国々は、交通のアジェンダにアクセシビリティの解決という問題を追加した[98]。ポーランドの道路網は、A4アウトストラーダなどへのアップグレードが行われた[99]。 電気通信と宇宙[編集] EU全域、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーでモバイル通信のローミング料金が廃止された。 ガリレオ測位システムは、EUのインフラストラクチャー・プロジェクトである。ガリレオは、EUが建設し、欧州宇宙機関(ESA)が立ち上げる予定の衛星測位システムである。ガリレオ計画は、アメリカが運営する全地球測位システムに対するEUの依存度を下げることも目的として開始されたが、GPSシステムの老朽化に伴い、より完全なグローバルカバレッジと高い精度を実現する目的もある[100]。 農業・漁業[編集] ルーマニアのブドウ園。EUの農場は、最大の予算支出である共通農業政策によって支えられている。 共通農業政策(CAP)は、欧州共同体の長期的な政策の一つである[101]。この政策は、農業生産の拡大、食料供給の確実性、農民の質の高い生活の確保、市場の安定、消費者への適正価格の確保を目的としている[102]。最近まで、補助金と市場介入のシステムによって運営されていた。1990年代まで、この政策は欧州共同体の年間予算の60%以上を占めていたが、2013年には約34%を占める[103]。 この政策による価格統制と市場介入は、かなりの過剰生産につながった。これは、最低価格水準を維持するために共同体が買い集めた製品の介入備蓄品である。余剰在庫を処分するために、コミュニティーの保証価格を大幅に下回る価格で世界市場で販売したり、農家がコミュニティーの外に輸出するために補助金(コミュニティー価格と世界価格の差額に相当する額)を提供したりすることがしばしばあった。この制度は、ヨーロッパ以外の国々、特に発展途上国の農家を切り捨てていると批判されている[104]。CAPの支持者は、CAPが農家を経済的に支援することで、農家の生活水準が相応に保たれていると主張する[105]。 1990年代の初め以来、CAPは一連の改革の対象となってきた。当初は、1988年に農地の一定割合を意図的に生産から外すSet-aside(英語版)の導入、ミルク・クォータ、最近では、農家がEUから受け取るお金と生産量の「デカップリング」(分離)(2004年のフィシュラー改革による)などが行われた。農業支出は、特定の農産物に連動する補助金支払いから、農場規模に基づく直接支払いに移行する。これは、市場が生産レベルを決定できるようにすることを意図している[106]。また、EUの砂糖制度は、加盟国とEUと特権的な関係にあるアフリカ・カリブ海諸国との間で砂糖市場を分割していたが、これを修正することも改革の一つであった[107]。 競争[編集] EUは、単一市場内における歪みのない競争を確保することを目的とした競争政策を実施している。 2001年、欧州委員会は、アメリカに拠点を置く2社(ゼネラル・エレクトリックとハネウェル)の合併を初めて阻止した[108]が、この合併はすでに各国当局によって承認されていた。また、マイクロソフト社に対する訴訟では、9年間の訴訟の末、7億7700万ユーロの制裁金を科した[109]。 労働市場[編集] 2018年9月のEUの季節調整済失業率は6.
【W杯】日本の勝利は『22%』AIがグループE&Fの勝敗を予想